低遅延・ゼロパケットロス・1UハーフラックサイズのSN2010の概要
メラノックス SN2000シリーズに新たなモデルSN2010が投入されます!
SN2010は、低遅延、シリコン内でのパケットロスなし、接続ポートによる帯域幅の偏りが生じない単一の共有バッファーメモリの採用など、SpectrumスイッチSN2000シリーズ製品の特徴はそのままに、新たに1Uハーフの筐体サイズに、25/10GbEに対応するSFP28を18ポートと最大100GbEに対応するQSFP28を 4ポート搭載したスイッチです。
4つのQSFP28ポートは、片側が4対に分かれたブレークアウトと呼ばれるケーブルと共に活用することで25GbEに対応する4つのSFP28ポート、あるいは、2つの50GbEポートとしても利用可能です。これによりすべてのポートを25GbEポートに設定すれば、最大34ポートの25/10GbEポートスイッチとしても活用できます。コンパクトな筐体サイズは、専用のラックマウントキットにより、19インチラックの1Uスペースに二台並べることができMLAGによる冗長構成をとることができます。
また、一台当たりの定常消費電力は、57W(ATIS)と非常に低い消費電力であり、電力事情に厳しい環境でも問題なくご使用いただけます。
1Uフルサイズ以上が中心であった、25GbEのスイッチ市場において、SN2010は、物理的にも半分のサイズで提供され、お求め易く、広帯域が必要であるが多ポートは不要である、例えばストレージ接続やハイパーコンバージド・インフラなど、比較的小規模な構成が得意なスイッチ製品です。このようなユニークな仕様のスイッチが提供できるのは、メラノックスがスイッチコントローラチップを自社開発しているからです。
25Gb/sサポートに関して言えば、メラノックスは25G Ethernet Consortiumのメンバーとしてその仕様を熟知しており、またスイッチシリコン内部のPHYに自社特許を持ち、HPC市場で培った高速なデータ転送に関する十分な経験や半導体のデザインノウハウを持っています。シリコンベンダーとして長年の蓄積に加えて、標準仕様に精通していることからこのようなコントローラチップを生み出すことができると言えます。
コントローラチップを内製することにより、品質や信頼性に自社で責任を持つことができ、外部ソースからチップを購入する競合他社に比べて部品原価を低減できるなど様々なメリットをお客様に還元することが可能です。
※ 本内容は、弊社メールマガジン4月末号より抜粋し、加筆・修正したものになります。